こちらのページでは、私が学んできたものを、お客様の養生などに役立てていただけるよう紹介しています。
作成:薬剤師 高木一紀
テレビでよく耳にする「セルフメディケーション」は、「ちょっとの病気は、病院に行かず自分で治す」というものです。
今では、この「セルフメディケーション」から一歩進んだ考え方「セルフプリベンション」が提唱されています。
「セルフプリベンション」は、病気にならないためのからだづくり(病気の自己予防・養生・滋養強壮)を目標としています。
まずは、皆さんが必ず持っている「自然治癒力(病気を治す力)を高めること」これがセルフプリベンションの第一歩です。
サイトウ薬局は、皆さんのセルフプリベンションを応援しています!!
そもそも「カゼ」は、正式名称「かぜ症候群」といい、細菌またはウイルスの感染によって引き起こされる一連の症状です。
頭痛・発熱・くしゃみ・鼻水・鼻づまり・咳・痰などさまざまな症状が出るのが特徴です。
では、皆さんはどのようにしてこの「かぜ」を治しているのでしょうか?
市販のかぜ薬?お医者さんに出してもらった薬? どちらも違います。市販のかぜ薬などは、あくまで症状を抑えるだけのもの。
かぜを治すのは、皆さん自身が持っている自然治癒力です。自然治癒力を落とさないためにも、予防と養生をしっかりとしてください。
今回から5回にわたって病気・健康に関する5つの違いについてご紹介いたします。
第1回目は効くと治るの違いです。
◆効くとは…。
今現在ある症状を一時的に抑えるもの。こういった一時押さえのお薬を効く薬といいます。
◆治るとは…。
自身が持つ自然治癒力によって病気そのものを根本から治療すること。
こういった自然治癒力を高めてあげるお薬を治す薬といいます。
このように2つは大きな違いがあります。
※つらい症状を一時的に抑えつつ治す薬で根本を治療する。どちらかを優先するのではなく「効くと治る」を共存させることが大切になります。
5回にわたって病気・健康に関する5つの違いについてご紹介しております。
第2回目は弱いと悪いの違いです。
◆弱いとは…。
臓器がつかれて、体の異常を知らせるアラーム(肩こりや目の疲労など)として比較的軽い症状が出る状態。
信号でたとえると黄色信号の状態で体をそのまま酷使すると赤信号になる危険があります。
◆悪いとは…。
臓器自体が病気になり身体にさまざまな重い症状(意識の障害、黄疸など)が出る状態。
信号でたとえると赤信号の危険な状態で、治すためには相当な体力や養生が必要になります。
このように2つは大きな違いがあります。
※体が弱っているときは無理をせず早めに休息やしっかりとした食事をとるなど、養生をして赤信号がつかないようにすることが大切です。
5回にわたって病気・健康に関する5つの違いについてご紹介しております。
第3回目は上薬・中薬・下薬の違いです。
上薬:病気になりにくいカラダを作る。長く服用しても副作用は起こらない。 例)人参・牛黄など
中薬:病気の進行を食い止める。副作用は時々起こる。 例)漢方製剤など
下薬:病気の対症療法が目的。副作用があり、長期間の服用は好ましくない。 例)化学合成医薬品
以上が上薬・中薬・下薬の違いです。
●上薬は、中薬・下薬と合わせて服用してもそのお薬の効果を邪魔しないものとも言われています。
●中薬は、上薬と組み合わせて使うことでその効果を十分に発揮できるようになります。
●下薬は、副作用が起こりやすいので、なるべく上薬と合わせて服用する(上薬服まずして下薬服用せず)。
※「上薬」を使っておくことにより病気になりにくい、また病気を治りやすくする体づくりが出来ます。
5回にわたって病気・健康に関する5つの違いについてご紹介しております。
第4回目は病気と病器の違いです。
◆病気とは…。
病は気からと言う言葉がある通り、気(神経的)が病になったものです。 冷え・肩こり・更年期障害・頭痛・不眠などが挙げられます。
これらは、何よりもストレスなどで気持ちが弱らないことが大切です。
◆病器とは…。
臓器や血液などが変化しからだに影響を及ぼしている状態。肝硬変・心筋梗塞・ガンなどが挙げられます。
これらは、病気を養生せず放っておくことにより引き起こされる事があります。
※病気の状態は、からだを休めてくださいという一種の合図です。無理をせず養生をしましょう。
5回にわたって病気・健康に関する5つの違いについてご紹介しております。
最終回は栄養剤と強壮剤です。
◆栄養剤とは…。
ビタミンやミネラルなどが該当します。一時的にからだを元氣にしてくれますが、すぐに無くなってしまいます。車のガゾリンと同じです。
◆強壮剤とは…。
内臓の働きを活発にし、血液や細胞の代謝を活性化させ基礎体力を向上させる。
また、栄養剤の吸収・利用効率が良くなります。車で例えるとエンジンオイルと同じです。
エンジンオイルがいつもキレイなら車の燃費も良くなりますよね。
※日頃から強壮剤を用いることにより疲労がたまりにくくなります。栄養剤もたくさん使わなくてもよくなります。
毎日ドリンク(栄養剤)剤を飲んでいる方、基礎体力作りに強壮剤いかがですか?
日本人が自力で元氣に生活できる年齢は、男70.4才/女73.6才。これを健康寿命と言います。
それに対し日本人の平均寿命は、男79.9才/女86.4才と9~13年の差があります。
医療費や、周囲(家族)への負担をあまりかけずにイキイキとした生活を続けるために、健康寿命を延ばし、平均寿命に近づけることが大切です!
◆足りない!日本人のカルシウム!◆
カルシウムは、骨や歯を丈夫にするものとして皆さんよくご存知かと思います。しかし、その知名度とは裏腹に日本人は、カルシウム不足の状態が栄養調査が始まった以降1度も必要とするカルシウムの量を越えたことがありません。
右図☆日本人の平均カルシウム摂取量グラフ→
実は、このカルシウム不足は、日本だから起きていることなのです。
日本は、ヨーロッパと違い土壌にカルシウムが少ないと言われています。なので、日本で育った野菜、川を流れる水(日本は、軟水と呼ばれ、ヨーロッパの水は硬水といわれますよね?)にカルシウムが少ししか含まれていないのです。
カルシウムは人間にとって大事な栄養素です。
日本人はカルシウムの含む食材をしっかりと選んで摂ったり医薬品サプリメントで補う必要があります。
今後は、そのカルシウムの働きについて解説していきたいと思います。
◆知ってほしいカルシウムのこと②
~カルシウムパラドックス~ ※パラドックス=矛盾のこと
前回は、日本人のカルシウム不足についてお伝えしました。
このカルシウムの不足が長く続くとカルシウムパラドックスが起こります。
1.カルシウムの摂取不足により、骨からカルシウム保補給するために骨を溶かして血液へ。
2.補給されたカルシウムは不足分をすこ~しオーバーしてしまいます。
3.少しづつオーバーして補給されたカルシウムは血液中で増えていきます。
そのため、カルシウムの摂取不足であるにも関わらず血液中にカルシウムが多いという矛盾した結果を生み出します。
これをカルシウムパラドックスと言います。
このカルシウムパラドックスは、放っておくと様々な問題を引き起こすのです…。
次回は、カルシウムパラドックスと疾患の関係についてお話いたします。
◆知ってほしいカルシウムのこと③
~カルシウムパラドックスと疾患~
今回は、カルシウムパラドックスが引き起こす体の不調をお伝えします。
①腎臓結石・尿路結石
余分なカルシウムが腎臓内で結晶化(これを「異所性カルシウム」といいます)したもので激痛が走ります。
カルシウムをしっかり摂取することで再発予防することができます。
②アレルギー・花粉症
カルシウムが余分に増えることによって免疫細胞の情報が正確に伝わらなくなります。
情報が正確に伝わらないことで免疫がコントロールできなくなりアレルギー反応を引き起こすとも言われています。
鼻の粘膜にカルシウムを直接与えることでより多くの花粉を受けてもアレルギー反応が出ないという研究発表もあります。
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